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先輩の声

【建設コンサルタントの旨味】


▲スリランカ キャンディ市付近にて

氏 名: 瀬古一郎

所 属:中央開発株式会社 副社長

E-mail: ichiro_seko@ckc-unet.ocn.ne.jp

略 歴:
平成2年3月:土木工学科卒業(昭和57年反応化学科卒、昭和63年学士入学)中央開発㈱にて主に地盤調査業務に従事。
平成3~5年:(財)リバーフロント整備センターへ出向。(ふるさとの川づくり・多自然型川づくりなどに従事。)
平成6~9年:中央開発にて河川環境整備計画、(スリランカ農業システムリハビリ計画などに従事。)
平成10~12年:技術開発、営業・管理業務などに従事。

建設業に携わる場合、建設コンサルタント(調査、設計、測量を含む)、建築事務所、施工業者(ゼネコンやメーカーを含む)、官庁のいずれかに所属(入社)することになります。

この中で、建設コンサルというのは、比較的なじみは薄いかもしれませんが、公共事業の建設などでは、官庁の意を受けて“図”にするという創造力の必要な仕事を行っております。最近では、建設産業政策の改革によって、業務経験、創造性や個性、技術力などが個々人に求められるようになり、今までよりやりがいのある時代になりつつあります。

私は、河川事業で環境にやさしい川づくり(親水型や多自然型)計画などに参画したり、海外の農業施設再生プロジェクトで住民参加型計画を策定したりしました。そういう中では、建設コンサルタントは時には、地域や水域そのものの観察をベースに、机上ではなく、マニュアルによるのでもなく、実体そのものを解明し、理論と経験に基づいて構築するということが必要になります。長大な土木構造物をいわば“手作り”する醍醐味というのが古来今現在でもあるように思えます。我々は、しばしば答えのない世界に回答を見いだすことが必要になったり、工事業などに比べると短期間で比較的多くの事業に参画できることなどは、建設コンサルタントならではの旨みかな、と思っております。

最近は、汚染地盤対策などのマイナスの環境影響軽減事業にも参画しております。地球上には一カ所も同じ地層地質を有する地点はありませんから、対策工法の数は有限でも、プロセスやコストパーフォーマンスはその人の経験や技術力により大きく異なってきます。現場では通常、手順や材料を規格化していきますが、地盤も河川もそれ自身は規格化のしようもなく、それ故、エンジニア・建設コンサルタントの探求心をくすぐる格好の材料となるわけです。

若い人には、大企業・中小に関係なく、会社を引っ張るくらいの気概をもって、また、個性(協調性のある)と感性を大切にして、夢をもって進んでもらいたいです。企業はそういう夢とともに大きくなり、また、それが夢を大きくさせます。若い皆さんに期待します。